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皮膚科 9:00〜12:00
14:00〜18:00

一般・小児皮膚科とは

一般・小児皮膚科とは

当院では、一般皮膚科と小児皮膚科の診療を行っております。

一般皮膚科では、ニキビ、湿疹、かぶれ、水虫、じんましん、アトピー性皮膚炎、帯状疱疹、巻き爪、脱毛症など、幅広い皮膚トラブルに対応いたします。必要に応じて各種検査を行い、適切な治療を行っていきます。年齢や性別を問わず、どなたでも気軽にご相談いただける診療科です。

小児皮膚科では主に乳幼児期や学童期のお子様を対象に診療を行います。お子様の皮膚はバリア機能などが未熟な状態のため、大人とは異なる原因や仕組みで皮膚にトラブルが起きる場合があります。乳児湿疹、とびひ、おむつかぶれ、虫刺されや指しゃぶりなどによる皮膚トラブルなど、お子様特有の皮膚の悩みに丁寧に対応し、小さなお子様、また保護者の方が安心できるよう、やさしく、分かりやすい説明も心がけています。

地域に根ざした“かかりつけ皮膚科”として、皆様の健やかな肌を守るお手伝いをいたします。気になる症状がありましたら、何でもお気軽にご相談ください。

アトピー性皮膚炎

かゆみを伴う湿疹が繰り返し現れる慢性的な皮膚の病気です。肌が乾燥しやすく、赤みやブツブツがみられることが特徴で、症状は季節の変化や体調、ストレスなどによっても悪化することがあります。アトピー性皮膚炎は、赤ちゃんから大人まで幅広い年齢層にみられますが、特に乳幼児期に発症することが多くあります。原因は一つではなく、アレルギー体質、ダニやペットの毛、花粉、汗、生活リズムの崩れ、ストレス、遺伝的要素(ご家族にアレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息などをお持ちの方がいらっしゃる場合)などで発症のリスクが高まるとされています。

治療について

保湿剤やステロイド、JAK阻害剤などの外用薬、また抗ヒスタミン剤などのアレルギーやかゆみを抑える内服薬の併用、さらには最近、アトピー性皮膚炎のメカニズムの解明によって様々な治療法が出てきており、ご自身にあった治療を的確に使用する事で皮膚症状をコントロールしていくことが可能となってきました。アトピー性皮膚炎のメカニズムに着目したデュピクセント療法は、皮疹とかゆみの原因となる"IL-4"と"IL-13"というタンパク質の働きを直接抑えることで、アトピー性皮膚炎の症状を改善することが大いに期待できます。当院でも、丁寧な診察と患者様一人一人にあった治療法をご提案させて頂きます。

保険診療
  • 保湿剤、ステロイド・JAK阻害剤などの外用薬
  • 抗ヒスタミン剤内服療法
  • デュピクセント療法
  • 生活指導や外用指導
自費診療
  • 低刺激のシャンプーやボディーソープ、保湿剤の販売

ニキビ

ニキビ(尋常性ざ瘡)は、年齢や性別に関わらず悩まされることの多い身近な皮膚トラブルの一つです。毛穴に皮脂や古い角質が詰まることで炎症が起き、赤みや膿を伴うブツブツができます。白ニキビや黒ニキビといった初期段階のものから、重症になると赤く腫れたり、しこりのようになったりするものもあり、重症のニキビでは、治った後に跡が残ってしまうこともあります。

思春期ではホルモンバランスの変化によって皮脂腺が活発になり、ニキビが出来やすくなります。また、成人後のニキビの原因としては、脂質の多い食事や、睡眠不足などの生活リズムの崩れ、日焼け止めやお化粧、石鹸などがよく落とせていない等の肌に良くないスキンケアが考えられます。また女性の方では周期的なホルモンバランスの変化もニキビ悪化の要因の一つとも考えられています。

治療について

保険診療

当院では皮膚科医の診断のもと、患者様それぞれの症状や肌質に応じた適切な治療を行っています。外用薬(塗り薬)や内服薬(飲み薬)を組み合わせ、炎症を抑えながら毛穴の詰まりを改善していきます。思春期の方のニキビ治療としては、受診時に出現しているニキビの治療から、成長して大人になった時まで、出来るだけニキビ跡を残さないように治療をしていきたいと考えています。ニキビが繰り返されないよう、正しいスキンケアの指導や、生活習慣へのアドバイスも丁寧に行っています。ニキビは適切な治療を早めに始めることで、跡を残さずきれいに治すことが期待できます。

  • 保湿剤、抗生物質外用剤、アダパレンや過酸化ベンゾイルなどの外用剤治療
  • 抗生物質内服薬
  • ビタミンCやビタミンB6などの内服薬
  • 生活指導やスキンケア方法指導
自費診療

また当院では、皮膚科医が厳選した洗顔や保湿剤や化粧水、ニキビの治療にもつながるスキンケア商品も多数揃えております。比較的低価格なものからしっかりとした治療が行えるものまで幅広いラインナップがありますので、ぜひ一度ご相談ください。施術ではグリコール酸ピーリングサリチル酸マクロゴールピーリングフォトフェイシャルアクネポテンツァブルージェネシス等があります。保険診療と組み合わせて施術することでより効果が高まります。

じんましん

じんましん(蕁麻疹)は、突然皮膚に赤みを帯びたふくらみ(膨疹)が現れ、強いかゆみを伴うのが特徴の皮膚疾患です。症状は数時間から1日以内に自然に消えますが、繰り返し発症します。

どうしてなるの?

患者様の多くは原因が特定できない特発性じんましんの方がほとんどを占めますが、稀に薬剤性やアレルギー性など原因が特定できるケースもあります。また寒冷や温熱によるじんましん、日光じんましん、圧迫などの刺激が引き金になる蕁麻疹や、運動や入浴などによって悪化するタイプのコリン性蕁麻疹もあります。

診断・治療について

当院では、まず問診と診察を通じて症状の特徴や経過を丁寧にお聞きし、必要に応じて血液検査などを行います。原因を特定することが難しい特発性じんましんの場合でも、的確な治療を続けていくことで症状をしっかりとコントロールすることが可能となります。治療の中心は、抗ヒスタミン薬などの内服薬(飲み薬)によってかゆみや膨疹を抑えることが出来ます。また症状が強い場合や効果が不十分な場合には、薬の種類や量の調整、場合によってはデュピクセント注射も適応になる場合があります。患者様一人ひとりに合った治療を行っていきます。

保険診療
  • 抗ヒスタミン剤内服
  • デュピクセント療法

帯状疱疹・ヘルペス感染症

帯状疱疹やヘルペス感染症は、どちらもウイルスが原因で起こる皮膚の病気で、水ぶくれや痛みを伴う点が似ていますが、原因となるウイルスや発症の経過、症状の現れ方には違いがあります。

帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(※水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で起こります。子どもの頃に水ぼうそうにかかった後、このウイルスは体内の神経に潜伏し、長い年月を経て、加齢や疲れ、ストレス、免疫力の低下などをきっかけに再活性化し、皮膚に症状を引き起こします。特徴的なのは、身体の左右どちらか一方に沿ってピリピリとした痛みが現れ、その後、同じ場所に赤い斑点や小さな水ぶくれが帯状に広がる点です。痛みは皮膚の症状が治まった後も続くことがあり、帯状疱疹後神経痛として長引くこともあります。

一方、ヘルペス感染症は、単純ヘルペスウイルスによって起こります。初感染は主に口唇や性器の周辺に現れやすく、再発するたびに同じような部位にピリピリとした違和感やかゆみを伴いながら、水ぶくれやただれが出現します。こちらもウイルスが神経に潜んでおり、疲れやストレス、発熱、日焼けなどがきっかけで再発することがあります。ただし、帯状疱疹のように広範囲に症状が出ることは少なく、通常は局所的です。

治療について

どちらの疾患も抗ウイルス薬による内服や外用治療が中心となります。できるだけ早い段階で治療を始めることで、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。帯状疱疹の場合、痛みが強い方には鎮痛薬を併用し、必要に応じて神経痛への対応も行います。また、50歳以上の方には、帯状疱疹の予防ワクチンの接種も推奨されています。これらのウイルス性皮膚疾患は、再発を繰り返すこともあるため、正しい知識と早めの受診が大切です。

保険診療
  • 抗ウィルス薬内服療法
  • 患部の外用処置
  • 症状に応じて鎮痛剤内服療法
自費診療(予防)
  • 帯状疱疹ワクチン(水痘生ワクチン / シングリックス)

ワクチンは2種類あります。

項目 弱毒生水痘ワクチン シングリックス
ワクチンの種類 生ワクチン 不活化ワクチン
接種回数 1回/皮下注射 2回(2か月間隔)/筋肉注射
発症予防効果 60歳以上で51.3% 50歳以上で97.2%、70歳以上で97.9%
神経痛予防効果 66.5% 88.8%
長期予防効果 8年目で31.8%まで低下 10年後でも80%以上持続
副反応 局所反応・発疹、水痘様発疹(1〜3%)など 局所反応・筋肉痛(40%)、発熱(18%)が多め
接種してはいけない方 妊娠中の方、免疫抑制治療中の方など シングリックスでアナフィラキシーの既往がある方
費用 11,000円(税込み) 1回につき24,750円(税込み)
対象者 50歳以上 50歳以上
長所 1回で済む 料金が安い 予防効果が高い 持続期間が長い 免疫低下の方にも接種可能
短所 効果がシングリックに比べると弱い 持続期間が短い 免疫低下している方、ステロイド剤、免疫抑制剤を内服している方は接種出来ない 痛みがある 2回接種が必要 料金が高い

(※)お住いの自治体によって公費補助を受けられるご年齢が異なります。

帯状疱疹ワクチンはお住まいの市区町村によって助成金が異なります。詳しくは各市区町村のHPをご参照ください。

東松山市HP 高齢者帯状疱疹ワクチン予防接種(定期予防接種) - 東松山市公式ホームページ

吉見町HP帯状疱疹の予防接種について/吉見町

川島町HP帯状疱疹予防接種について/ 川島町

嵐山町HP帯状疱疹ワクチン予防接種のご案内 | 嵐山町(らんざんまち)ホームページ

坂戸市HP帯状疱疹ワクチンの予防接種費用の一部を助成します - 坂戸市ホームページ

鶴ヶ島市HP帯状疱疹ワクチンの定期接種及び任意接種の助成について | 鶴ヶ島市公式ホームページ

鳩山町HP鳩山町帯状疱疹予防接種費用助成について | 鳩山町公式ホームページ

滑川町HP高齢者の帯状疱疹ワクチン定期接種について | 滑川町保健センター

  • その他の市区町村にお住いの方でも当院での接種が可能です。お住まいの助成制度に従って助成金申請が必要です。

尋常性乾癬

慢性的な皮膚の病気である尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)は、皮膚の新陳代謝が異常に早まることで、赤みのある発疹の上に銀白色のフケのようなかさぶたが重なるようにして現れる病気です。ひじ、ひざ、頭皮、腰などに多く見られますが、全身のさまざまな部位にできることがあります。かゆみを伴うこともあり、見た目も気にされる患者様も多く日常生活に影響を及ぼすことがあります。

詳しい原因はわかっていませんが、免疫的な要因があると考えられています。さらにストレス、疲労、食生活の乱れ、喫煙、飲酒、肥満などの生活習慣も関係すると考えられており、これらが引き金となって発症・悪化することがあります。若い方から中高年まで幅広い年齢層にみられ、慢性的に症状が続いたり、良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。

治療について

当院では、乾癬の症状や重症度に応じて、外用薬、内服薬などの治療を行っています。軽症の場合はステロイドやビタミンD3の外用剤(塗り薬)で皮膚の炎症や過剰な角化を抑えることが中心となります。中等症では内服薬も併用します。重症や関節症状を伴う場合には、生物学的製剤導入の検討のため、大学病院と連携してご紹介をさせて頂く場合があります。

  • ステロイド外用剤、ビタミンD3外用剤
  • PDE4(ホスホジエステラーゼ4)阻害剤(オテズラ錠)内服療法

水虫

水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が皮膚に感染することで起こる病気です。足に症状が出た場合には足白癬(あしはくせん)とも呼ばれます。足の他には、脇、股、鼠径部や臀部など汗のかきやすい部分に発症することが多くあります。症状は、かゆみや皮むけ、赤み、みずぶくれなどが典型的な症状です。また、かゆみをほとんど感じない場合もあり、知らないうちに進行していることもあります。また、爪に白癬菌が感染すると爪水虫(爪白癬)となり、爪の色の変化や肥厚、変形をきたす場合があります。

診断と治療について

診察室で皮膚の一部を採取して顕微鏡ですぐに確認することが出来ます。外用薬(塗り薬)や内服薬(飲み薬)の治療方法があります。水虫は一度治療を始めても、すぐに治るものではなく、根気よく治療を続けることが大切です。早期に適切な治療を行えば、症状はしっかり改善します。市販薬では悪化することもあり、かゆみや皮むけなどがある場合には、自己判断せず、お気軽にご相談ください。

保険診療
  • 抗真菌剤外用療法
  • 抗真菌剤内服療法
  • 爪肥厚や爪変形の場合は爪切り処置

湿疹

湿疹(皮膚炎)とは、皮膚に赤みやかゆみ、水ぶくれ、かさぶた、皮むけなどが現れ、皮膚が炎症を起こしている状態です。症状は軽いかゆみだけのこともあれば、強いかゆみや痛みを伴うこともあり、長引くと皮膚が厚くなってごわついたり、色素沈着が残ったりすることもあります。

原因はさまざまで、洗剤や金属、汗、衣類のこすれなど外からの刺激によって起こることもあれば、ストレスや体質、アレルギーなど内的な要因が関係することもあります。はっきりとした原因がわからないまま繰り返すこともあり、慢性的に症状が続く場合には、日常生活に支障をきたしてしまうことも少なくありません。

症状の経過は人それぞれで、自然に軽快することもありますが、かくことで悪化したり、他の部位へ広がったりすることもあります。自己判断で市販薬を使用すると、かえって症状を悪化させることもあるため、早めに皮膚科を受診することが大切です。

治療について

当院では、まず皮膚の状態や生活習慣、環境などを丁寧にお聞きし、原因を探りながら適切な治療を行います。治療は主にステロイドや保湿剤などの外用薬を使用し、かゆみが強い場合には内服薬を併用することもあります。また、再発や悪化を防ぐため、スキンケアや生活上の注意点についても具体的にアドバイスいたします。

保険診療

  • 保湿剤、ステロイドなどの外用療法
  • 抗ヒスタミン剤内服療法
  • 生活指導やスキンケア指導

自費診療

  • 低刺激性のシャンプーやボディソープ、保湿剤の販売

かぶれ

かぶれとは、接触性皮膚炎のことで、皮膚が特定の物質に触れることで炎症を起こし、赤みやかゆみ、ブツブツ、水ぶくれなどの症状が現れる状態を指します。日常生活の中でよく見られる皮膚トラブルのひとつであり、原因となる物質は人それぞれ異なります。原因になるものとしては、洗剤や石けん、金属、化粧品、植物、衣類の素材など、さまざまなものがあります。これらの刺激物やアレルゲンが皮膚に触れることで、敏感になっている皮膚が反応し、かゆみや赤みを引き起こします。また、繰り返し同じ物質に触れることで症状が慢性化することもあります。

治療について

  • 保湿剤、ステロイドなどの外用療法
  • 抗ヒスタミン剤内服療法
  • 生活指導やスキンケア指導
自費診療
  • 低刺激性のシャンプーやボディソープ、保湿剤の販売

とびひ

とびひ(伝染性膿痂疹)とは、細菌が皮膚の小さな傷口などから入り込むことで発症します。虫刺されや湿疹、あせも、ひっかき傷などが原因となり、とくに汗をかきやすい夏場に多くみられる疾患です。お子様に見られることが多くありますので、虫刺されやあせもをそのままにせず早めに受診することが大切です。

原因となるのは、黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌といった細菌で、人から人へうつることもあるため注意が必要です。集団生活をしている保育園や幼稚園では、他のお子様にうつる可能性もあるため、早めの対応が重要です。

治療について

当院では、抗菌薬の外用薬や内服薬を用いて原因菌を抑える治療を行います。症状の程度や広がりに応じて治療法を調整し、かゆみが強い場合はかゆみ止めも併用します。患部を清潔に保つ、爪を短くしてかき壊しを防ぐなど、ご家庭でのケアも大切になります。

保険診療
  • 保湿剤、抗生物質などの外用療法
  • 抗生物質の内服療法
  • 抗ヒスタミン剤内服療法
  • 生活指導やスキンケア指導
自費診療
  • 低刺激性のシャンプーやボディソープ、保湿剤の販売

水いぼ

水いぼ(伝染性軟属腫)は、ウイルスによって皮膚に小さな光沢のあるいぼができる感染症です。とくに免疫力が未熟なお子様に多くみられます。いぼは丸く、ややへこんだ形をしており、触るとやや柔らかく、一般的には痛みやかゆみはあまりありませんが、時にかゆみを伴うことがあります。

原因は「伝染性軟属腫ウイルス」というウイルスで、皮膚と皮膚の接触や、タオル、浮き輪、プールなどの共有物を介して感染します。とくに皮膚に傷があると、ウイルスが入り込みやすくなります。水いぼをかきむしることでウイルスが広がり、別の部位に数が増えていくこともよくあります。

治療について

水いぼは自然に治ることがほとんどですが、治るまでには半年から1年以上かかることもあります。見た目や広がりが気になる場合や、学校生活やプールなどで特定の指示がある場合には摘除も致しますので、お気軽にご相談ください。処置の際には痛みをやわらげるための麻酔テープなども使用し、できるだけ負担の少ない対応を心がけています。また、水いぼ感染中にかゆみが出てかき壊してしまうなどの症状を防ぐために保湿剤の使用もおすすめしております。

保険診療
  • ピンセットでの摘除(麻酔テープ使用も可)
  • 保湿、スキンケア指導

ウイルス性いぼ

ウイルス性いぼ(尋常性疣贅)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染によって皮膚にできる良性の腫瘤で、とくに手や指、足の裏、ひじ、ひざなど、擦れやすい場所に多くみられます。表面がざらざらと硬く盛り上がり、色は皮膚に近いものから、やや茶色っぽくなることもあります。通常は痛みがないので、知らないうちに広がっている場合があります。他部位に増加したり、家族に移したりするため、早めの治療が望まれます。

治療について

当院では、症状の部位や大きさ、数、患者様の年齢などに応じて治療方針を決定します。一般的な治療としては、液体窒素による凍結療法が多く行われ、ウイルスに感染した皮膚を破壊し、正常な皮膚の再生を促します。繰り返しの処置が必要になることもありますが
確実に治すためには根気よく続けることが大切です。また、ヨクイニン内服薬治療も行っております。

保険診療
  • 削り処置と液体窒素療法
  • ヨクイニン内服療法

できもの(皮膚腫瘍)

皮膚腫瘍とは、皮膚にできる「できもの」全般を指し、大きく分けて良性腫瘍と悪性腫瘍(皮膚がん)の2種類があります。
良性腫瘍には様々な種類があり、その多くは命に関わるものではありませんが、見た目や場所によって気になったり、細菌感染を起こして腫れたり膿んだりするものもあります。代表的なものとしては、加齢とともに増えやすい「脂漏性角化症(老人性いぼ)」、毛穴の詰まりなどでできる「粉瘤(アテローム)」、皮膚の下に柔らかい塊ができる「脂肪腫」、お子様の顔や、四肢、首などに多く出来る「石灰化上皮腫」などが挙げられます。いずれもゆっくりと大きくなることが多く、通常は痛みを伴わないことがほとんどです。また、首や、ワキの下などに数mm程度の小さなぶつぶつとしたいぼが出来ることがあり、アクロコルドンと呼ばれます。ネックレスに引っかかったり、毛を剃る際に出血したり、見た目が気になったりします。診察室で可能な限り保険内で治療しますが、診察室にて切除しきれない場合には、自費診療で 炭酸ガスレーザーを用いて治療することができます。

また、皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)にも様々ありますが、比較的多いものに関しては「日光角化症」、「基底細胞がん」「有棘細胞がん」などがあります。稀ですが、爪や足底、四肢末端の黒色病変を有する「悪性黒色腫」もあります。

治療について

当院では、腫瘍の性質や大きさ、位置を確認した上で、症状に応じた検査を行います。ダーモスコピー検査(特殊な拡大鏡を用いた観察)や画像検査(エコーやMRI)を行い、必要に応じて皮膚生検(メスを用いて皮膚を切除して顕微鏡で調べる検査)を行い、診断を予想し治療につなげていきます。当院で手術できる腫瘍であれば、非常勤医師の形成外科医(簗由一郎医師:埼玉医科大学病院形成外科)と連携して手術しております。一方、有極細胞がんや悪性黒色腫を疑う場合には、近隣の大学病院と連携を取りご紹介させて頂きます。

たこ・うおのめ

足の裏や指にできる「たこ」や「うおのめ」は、どちらも皮膚が厚く硬くなる症状で、見た目が似ているため混同されがちですが、原因や症状には違いがあります。

たことは

たこ(胼胝・べんち)は、同じ場所に繰り返し圧力や摩擦が加わることで皮膚が防御反応を起こし、徐々に角質が厚く硬くなっていく状態です。一般的には、足の裏や足の指の付け根、手のひらなどによく見られます。

うおのめとは

一方で、うおのめ(鶏眼・けいがん)は、やはり摩擦や圧迫が原因で生じますが、角質の中心に芯のような硬い部分が形成され、それが皮膚の奥に向かって食い込むため、歩行時などに強い痛みを感じるのが特徴です。うおのめは足の裏や指の間など、靴による圧迫が強い場所にできやすく、靴のサイズが合っていない場合や足の変形がある方に多くみられます。

当院では、まず皮膚の状態をしっかり観察し、たこかうおのめかを見極めたうえで、適切な治療を行います。

治療について

治療は、硬くなった角質を専用の器具で削る処置を基本とし、必要に応じてスピール膏などの外用薬を用いて芯をやわらかくしながら除去します。

また、たこやうおのめは外反母趾などが原因で悪化する場合もあり、当院は整形外科医と連携してレントゲン検査で外反母趾の重症度測定も行っております。足底板(インソール)や リハビリテーションによる治療にもつながります。

多汗症

多汗症とは、気温や運動などで必要以上に汗をかき、人によっては日常生活に支障をきたすこともある病気です。中でも、手のひら、足の裏、わきの下など、特定の部位に多くの汗が出る「原発性局所多汗症」がよく見られます。

一方で、全身から異常に汗が出る「全身性多汗症」もあり、中でも何らかの原因が特定できるものを「続発性全身性多汗症」といいます。その背景には、甲状腺機能亢進症や糖尿病、感染症、薬の副作用など、別の病気が考えられるため、早期に原因を特定し、適切な治療を行うことが必要です。

治療について

当院では、まず丁寧な問診と診察を通じて、多汗症の種類や重症度を把握したうえで治療方針を決定します。保険治療では外用薬で発汗を抑える治療を行い、必要に応じて内服薬も併用します。また、自費診療においてボツリヌス毒素(ボトックス)注射も行っています。

多汗症は一人で悩まず、医師と相談しながら適切な治療を行うことで改善が期待できる病気です。気になる汗の症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

保険診療
  • 抗コリン作用外用療法、内服療法
自費診療

巻き爪

巻き爪とは、足の爪の両端が内側に巻き込むように湾曲し、皮膚に食い込んでしまう状態を指します。とくに足の親指に多く見られ、軽度のうちは違和感がある程度ですが、進行すると赤みや腫れ、痛みを伴い、歩行にも支障が出るようになります。

原因としては、爪の切り方や足に合わない靴の着用、長時間の立ち仕事、スポーツなどによる圧迫や摩擦、また加齢や体重の増加などによっても起こります。とくに深爪は巻き爪を悪化させる大きな要因です。放置しておくと、皮膚に炎症が起こり、化膿や肉芽(赤く盛り上がった組織)ができてしまうこともあり、強い痛みで日常生活が不自由になることも少なくありません。

治療について

当院では、巻き爪の状態を診察し、症状に応じた治療を行います。皮膚に炎症がある場合は、まずは消毒や抗生物質の使用、時に液体窒素などで炎症を落ち着かせることが優先されます。軽度の巻き爪であれば、テーピング法の処置も有効です。痛みが取れない場合には自費診療で非常勤医師の形成外科医(簗由一郎医師:埼玉医科大学病院形成外科)が考案したネイルエイドの装着も行っております。より進行したケースでは、爪の一部を切除し、爪の根本を薬品で処理し生えてこさせなくする「フェノール法」などの手術を行うことも行っております。症状によって色々な治療法がありますので、お気軽にご相談ください。

保険診療
  • 爪切り処置
  • 液体窒素療法
  • テーピング療法
自費診療
  • ネイルエイド装着

花粉症・アレルギー

当院では、花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)をはじめとする、さまざまなアレルギー疾患の診療を行っております。花粉症は、スギやヒノキ、ブタクサ、イネ科などの植物から飛散する花粉が原因となり、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙などの症状が現れる病気です。

スギ花粉は2~4月、ヒノキは3~5月、ブタクサやヨモギは秋に多く見られ、地域や時期によっても症状の出方が異なります。年々花粉の飛散量が増加傾向にあることから、患者様の数も増えています。また、通年性アレルギー性鼻炎は、ダニやハウスダスト、ペットの毛などが原因となり、季節に関係なく一年中くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が続くのが特徴です。室内環境の影響を受けやすく、お子様から大人まで幅広い年代で見られます。

食物アレルギーは、特定の食べ物を摂取した際に、じんましんや腹痛、嘔吐、呼吸困難などの症状を引き起こす疾患です。乳幼児では卵、牛乳、小麦などが原因となることが多く、成長とともに改善するケースもありますが、症状が重い場合には注意が必要です。

治療について

当院では、アレルギーの種類や症状に応じて、抗アレルギー薬の内服薬や、点鼻薬、点眼薬などの処方を行い、日常生活での症状の軽減を目指します。また、必要に応じてアレルギー検査を実施し、原因の特定や再発予防にも努めています。症状が強い方には、舌下免疫療法などの根本的治療についてのご相談も可能です。

保険診療
  • 抗ヒスタミン剤内服療法
  • 舌下免疫療法